ウォートンジェリー幹細胞

再生医療の未来を拓く
最も優れた幹細胞

当院では、数ある幹細胞の中でも 最も高い再生能力を誇る「ウォートンジェリー幹細胞(WJ-MSC)」を採用しています。
これは、新生児の臍帯(へその緒)由来の間葉系幹細胞であり、特に組織再生と免疫調整の能力が優れていると科学的に証明されています。

幹細胞の「質」が治療の成功に直結するため、23Cでは幹細胞そのもののポテンシャルを最大限に生かす治療を提供しています。

ウォートンジェリー幹細胞とは?

ウォートンジェリーは、臍帯(へその緒)の中にあるゼラチン状の組織で、胎児の成長過程で形成されます。
この組織には多様な細胞に分化できる幹細胞が豊富に含まれています。

ウォートンジェリー幹細胞の採取から
培養まで

※図※ 採取 → 処理 → 抽出 → 培養

ウォートンジェリー幹細胞は、安全性スクリーニングを通過した健康なドナーの臍帯から採取されます。
採取した臍帯は滅菌環境下で処理され、幹細胞を効率よく抽出するために血管を取り除き、臍帯組織のみを残します。

その後、細胞の品質を損なわないよう慎重に幹細胞を抽出し、厳格な管理基準のもとで培養します。
これにより、安全性と効果が確立された幹細胞を提供することが可能になります。

POINT

分化能力や増殖能力が圧倒的に優れているウォートンジェリー幹細胞は倫理的に問題がなく、免疫適合性が高く拒絶反応のリスクはほとんどありません。
今や世界的な再生医療の研究の中心となっており、多くの臨床試験で驚くべき効果が実証され続けています。

幹細胞には様々な種類がありますが、脂肪由来や骨髄由来の幹細胞に比べてウォートンジェリー由来の幹細胞が具体的にどう優れているのかを詳しく説明します。

他の体性幹細胞よりも増殖・分化能力が圧倒的に高い

増殖能力

ウォートンジェリー幹細胞の増殖力は他の幹細胞の数倍に及ぶことが研究で明らかになっています。
つまり、より短期間で多くの幹細胞を培養できるため、高濃度の細胞を使用した効果的な治療が可能となります。

分化能力

幹細胞治療で最も重要なのがこの分化能力です。
分化能力とは、幹細胞が新たに作り出すことができる細胞の種類で比較します。

日本で一般的な脂肪由来の幹細胞は、実は残念ながら分化できる細胞の種類が限られており、治療効果が出せる疾患や臓器が限られています。

POINT

これまで分化能力が高いとされていた骨髄由来幹細胞は、収量が少なく侵襲性が高いため臨床応用が限られています。
それらと比較すると、ウォートンジェリー幹細胞は生まれたての赤ちゃんの臍帯から採取された幹細胞のため、全能性幹細胞に近い機能を持ち多くの疾患や組織・臓器に対応できます。

倫理的に最も安全な幹細胞ソース

再生医療に使用される幹細胞の中には、採取方法に倫理的な議論が伴うものもあります。
しかし、ウォートンジェリー幹細胞は出産時に自然に廃棄される臍帯から採取されるため倫理的な問題がなく、長年の臨床データと安全性試験によりリスクがほぼゼロであることが証明されている点が大きなメリットです。

ウォートンジェリー幹細胞を抽出する臍帯は、帝王切開で出産される際に採取します。
日本以外の国では帝王切開で出産される割合が多いため、健康な幹細胞を採取する機会が多く存在するのです。

強力な抗炎症作用と免疫調整機能

ウォートンジェリー幹細胞は傷ついた細胞の修復を促進するだけでなく、慢性炎症を抑制し免疫バランスを整える効果があります。
そのため、自己免疫疾患や慢性的な炎症性疾患に対しても有効性が期待されています。

また、その高い免疫調整機能により、がん予防としての可能性も多く期待されています。
最新の研究では、ガン治療の放射線障害を軽減させることも明らかになっています。

WJ-MSCsは、放射線療法による損傷を軽減する能力を持つことが示されています。
​これらの細胞は、免疫調節を通じて、放射線による損傷を受けた組織の修復を促進し、治療効果を高める可能性があります。

出典: World Journal of Stem Cells. 2024; 16(7): 742–759. Published online 2024 Jul 26.
PMCID: PMC11287430

先天性や難治性疾患にも効果を発揮

健康な生まれたての赤ちゃんの臍帯から採取されるウォートンジェリー幹細胞は、自分では治癒することができない先天性の疾患や難治性の疾患にも効果を発揮します。

これまでの臨床結果では、失明患者が見えるようになったり、自閉症の改善にも高い効果が認められています。
ウォートンジェリー幹細胞はこれまで二度と再生することがないとされていた神経細胞の再生も促進します。

そのため、治療方法がないとされているパーキンソン病や脊髄小脳変性症・アルツハイマー病にまでその効果は期待されています。

23C独自の厳格な細胞選別基準

23Cでは、単にウォートンジェリー幹細胞を使用するだけでなく、より活性の高い細胞を厳選しています。
細胞の純度や分化能力を最大限に引き出すため、第4世代(P4)までの細胞のみを使用し、老化した細胞や機能低下した細胞を除去しています。

第4世代(P4)までの細胞とは?
幹細胞を培養する際に、4回目の継代(パッセージ、P4)までの細胞のみを使用することを指します。
幹細胞は培養を繰り返すと徐々に老化し、分裂や分化の能力が低下します。
そのため、最も若く活性が高い状態を保てるP4までの細胞のみを使用することで、治療効果を最大限に引き出し、安全性を確保しています。

ウォートンジェリー間葉系幹細胞(WJ-MSC)は、分化能が高く、免疫特権状態にあり、採取が容易な幹細胞の一種で、法的または倫理的問題は生じません。WJ-MSCは、表現型と遺伝学的側面の両方で胚性幹細胞のいくつかの特徴を示します。

WJ-MSCには、自然免疫と獲得免疫の両方に関与する免疫調節特性があります。さまざまな研究で、標準治療に反応しない重度の患者にWJ-MSCを注入すると、HLA(ヒト白血球抗原)が完全に一致していなくても有益な効果があることが実証されています。

出典: Int J Stem Cells. 2019; 12(2): 218–226. Published online 2019 Apr 30.
PMCID: PMC6657936

23Cで提供するウォートンジェリー幹細胞治療の強み

23Cでは、安全性・品質・効果のすべてにおいて厳格な基準を満たしたウォートンジェリー幹細胞治療を提供しています。

健康なドナー由来の「最も若い幹細胞」

23Cで使用する幹細胞は、生後すぐの新生児の臍帯(ウォートンジェリー)から採取された間葉系幹細胞(WJ-MSC)です。
これは、加齢の影響を受けず、増殖力・分化能力・免疫調整機能に優れているため、治療効果が高く、副作用のリスクが低いのが特長です。
ドナーは厳格な感染症検査・遺伝的リスクチェックをクリアした健康な母体のみを採用し、倫理的にも問題のない安全な細胞を使用しています。

マレーシア政府(NPRA)認可の最先端培養施設

23Cの幹細胞は、マレーシア保健省の医薬品規制庁(NPRA)の認可を受けたcGMP準拠の細胞培養施設で製造されています。
この施設では、無菌環境(クリーンルーム)での培養、品質管理、ウイルス検査、遺伝子検査などが徹底され、国際基準を満たした安全性の高い幹細胞を提供しています。

また、培養から投与まで一貫管理することで、中間業者を挟まず高品質な細胞を適正価格で提供できる点も当院の強みです。

治療の個別最適化とオーダーメイドプラン

患者様一人ひとりの症状や目的に合わせ、専門医が適応疾患・期待される効果を詳しく説明し、最適な治療計画を策定します。
幹細胞の投与方法も、点滴・関節内注射・静脈投与など、疾患ごとに最適なルートを選択し、最大限の治療効果が得られるよう調整します。

厳格な品質試験とトレーサビリティ管理

当院の幹細胞は、培養過程で複数の品質試験をクリアしたもののみを提供しています。

  • 細菌・ウイルススクリーニング(感染リスクゼロを保証)
  • 生存率(活性率)95%以上の細胞のみ使用(政府基準70%以上を大きく上回る)
  • 遺伝子変異チェック(がん化リスクゼロを確認)

さらに、細胞のロット管理と投与記録を徹底し、どの細胞がどの患者様に投与されたかを追跡できるトレーサビリティ体制を確立。
これにより、安全性と治療の透明性が確保されています。

日本人スタッフによるフルサポート体制

海外での治療は不安が伴うものですが、23Cでは日本人スタッフが渡航前の相談から治療後のアフターケアまで一貫サポートします。
医療通訳・宿泊・送迎手配も含めたトータルサポートを提供し、初めての方でも安心して治療を受けられます。

ウォートンジェリー幹細胞治療を受けるメリット

ウォートンジェリー幹細胞は、他の幹細胞(骨髄由来・脂肪由来)と比べて、再生能力が高く、拒絶反応のリスクもほぼ無いという特長があります。
そのため、以下のような疾患や目的に適しています。

  • 難治性疾患・老化関連疾患の改善

    薬や手術では解決が難しいとされる難治性疾患の症状改善を目的とした治療を提供しています。
    がんをはじめとする重大な老化関連疾患の予防、肉体的な健康と若さの維持、不妊や生殖能力の向上など、幅広い分野に応用されています。
  • 組織再生

    関節、軟骨、皮膚、神経、血管の修復を促し、機能回復を目指します。
    損傷や加齢による変性疾患に対して、幹細胞の再生能力を活用した治療が可能です。
  • 自己免疫疾患の改善

    リウマチ・クローン病・膠原病・シェーグレン症候群・1型糖尿病・全身性エリテマトーデス・バセドウ病などの自己免疫疾患に対し、免疫調整作用を活かした治療を行います。
  • 重症な神経性疾患の改善

    パーキンソン病・脊髄小脳変性症・筋萎縮性側索硬化症(ALS)・多発性硬化症・重症筋無力症・ギランバレー症候群・ハンチントン病・アルツハイマー病・多系統萎縮症・進行性核上性麻痺などの神経疾患に対し、幹細胞を用いた治療を提供しています。
  • 神経疾患に伴う症状の改善

    筋力低下、協調運動の不調、皮膚感覚の異常、視覚・味覚・嗅覚・聴覚の障害、頭痛や腰痛、睡眠障害、物忘れなど、神経疾患によるさまざまな症状に対し、幹細胞治療が有効とされています。
  • 脳卒中後遺症の改善

    手足の麻痺・感覚麻痺・視野障害・構音障害・失語症・高次機能障害・嚥下障害・排尿障害・認知症・痙縮と痙攣・意欲低下や情動障害などの脳卒中後遺症の改善を目指します。
  • 先天性疾患の改善

    失明・運動機能障害・自閉症・発達障害など、先天性疾患に対する治療も行っており、幹細胞の持つ再生能力を活用したアプローチが可能です。
  • 不妊症の改善

    子宮内膜の修復・着床胚率の向上・早発卵巣不全の回復・糖尿病による精巣損傷や精子異常の改善など、生殖機能の回復を目的とした治療を提供しています。
  • 老化による慢性的な症状の改善

    だるさ・疲れやすさ・やる気の減少・関節の痛みやこわばり、記憶障害・運動機能や認知機能の低下、判断力・決断力・注意力・問題解決能力の低下など、加齢に伴う慢性的な症状の緩和を目指します。
  • 外見的なアンチエイジング・美容医療

    肌の若返りやしわ・たるみの改善、髪の再生など、美容医療の分野にも幹細胞治療が活用されており、健康的で若々しい外見の維持をサポートします。

23Cでは、幹細胞の「質」と「治療効果」、
そして「安全性」に徹底的にこだわり、
国際基準に準拠した品質保証と徹底したリスク管理のもと、高品質な幹細胞を提供しています。

23Cの細胞培養施設について
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