再生医療の未来を拓く最も優れた幹細胞
ウォートンジェリー幹細胞(WJ-MSC)は、数ある幹細胞の中でも特に高い再生能力を持つとされる幹細胞です。
当院ではこのウォートンジェリー幹細胞を治療に採用しています。
ウォートンジェリー(Wharton’s Jelly)は、胎児の臍帯(へその緒)の中にあるゼラチン状の組織で、胎児の成長過程で形成される間葉系の組織です。
この組織には多様な細胞に分化できる幹細胞が豊富に含まれており、臍帯1本から採取できる幹細胞数は非常に多くなります。
ウォートンジェリー幹細胞は、この臍帯のゼリー状組織から抽出される臍帯由来幹細胞で、新生児由来の「0歳の幹細胞」とも呼ばれるほど若く活力に満ちた細胞です。
この若さゆえに、ウォートンジェリー幹細胞は自己増殖能力と分化能力が卓越しており、組織再生と免疫調整の能力に優れていることが科学的に証明されています。
幹細胞治療では細胞の質が治療効果に直結するため、当院ではこの最もポテンシャルの高いウォートンジェリー幹細胞を使用し、より高い治療効果の提供を目指しています。
ウォートンジェリー幹細胞の採取から
培養まで
ウォートンジェリー幹細胞は、安全性スクリーニングを通過した健康なドナーの臍帯から採取されます。
採取した臍帯は滅菌環境下で処理され、幹細胞を効率よく抽出するために血管を取り除き、臍帯組織のみを残します。
その後、細胞の品質を損なわないよう慎重に幹細胞を抽出し、厳格な管理基準のもとで培養します。
これにより、安全性と効果が確立された幹細胞を提供することが可能になります。
分化能力や増殖能力が圧倒的に優れているウォートンジェリー幹細胞は倫理的に問題がなく、免疫適合性が高く拒絶反応のリスクはほとんどありません。
今や世界的な再生医療の研究の中心となっており、多くの臨床試験で驚くべき効果が実証され続けています。
幹細胞には様々な種類がありますが、脂肪由来や骨髄由来の幹細胞に比べてウォートンジェリー由来の幹細胞が具体的にどう優れているのかを詳しく説明します。
ウォートンジェリー幹細胞の有効性
ウォートンジェリー幹細胞は、臍帯(へその緒)から採取される間葉系幹細胞であり、その卓越した能力から再生医療の分野で大きな注目を集めています。
特に、以下に挙げる特徴によって高い治療効果が期待できる「奇跡の幹細胞」とも称されています。
高い増殖能力
ウォートンジェリー幹細胞は非常に高い増殖率を誇ります。
これは、短期間で細胞の数を大幅に増やすことができる能力を意味します。
そのため、必要な数の細胞を迅速に培養して準備でき、再生医療の現場で速やかに活用することが可能です。
実際に、骨髄由来の幹細胞など成体組織由来の幹細胞と比べても増殖スピードが速いことが報告されています。
分化能力
ウォートンジェリー幹細胞は、骨、軟骨、脂肪、筋肉、神経など、多様な細胞へと分化できる優れた分化能力を持っています。
この柔軟な分化能力により、一つの種類の幹細胞から複数の組織の修復が可能となるため、損傷した臓器や組織の再生治療など、幅広い医療ニーズに対応できると期待されています。
抗炎症効果
ウォートンジェリー幹細胞には顕著な抗炎症効果(炎症を抑える作用)があります。
免疫系が引き起こす過剰な反応を調整し、炎症性のサイトカイン(免疫細胞が放出する炎症物質)の産生を抑制することで、腫れや組織のダメージを和らげます。
これにより、慢性的な炎症を伴う疾患や損傷部位の炎症を鎮め、組織修復に適した環境を整えることが可能です。
免疫調節作用
ウォートンジェリー幹細胞には、免疫の働きを適切にコントロールする力があります。
そのため、移植した細胞が体の免疫に攻撃されにくく、拒絶反応のリスクを抑えることができます。
通常、他人の細胞は免疫に「異物」として認識されますが、ウォートンジェリー幹細胞は免疫からの攻撃を受けにくい特性を持っています。
また、免疫の過剰な反応を抑える物質を分泌し、体の炎症を抑えたり、バランスを整えたりする作用もあります。
このような働きによって、HLA型(免疫の適合性)の一致に厳密でなくても治療に使用できるため、多くの患者さんに応用できるという利点があります。
さらに、免疫の暴走が原因となる自己免疫疾患への効果も期待されており、研究が進められています。
パラクリン効果
「パラクリン効果」とは、細胞がサイトカインや成長因子といった生理活性物質を周囲に分泌し、それが近くの細胞に作用して様々な効果をもたらす現象を指します。
ウォートンジェリー幹細胞は、多種多様な有益な物質を周囲に放出し、それによって周辺の細胞を刺激して組織の修復や炎症の軽減を促進します。
幹細胞そのものが直接傷んだ組織に変化しなくても、分泌される因子を介して周囲の細胞の働きを活性化し、結果的に損傷組織の治癒を助けることができるのです。
例えば、ウォートンジェリー幹細胞の培養上清(培養した細胞から得られる液体)に含まれる分泌因子は、皮膚の線維芽細胞(創傷の治癒を担う細胞)の増殖を促し、傷の治りを助ける遺伝子の発現量を高めることが報告されています。
このようにパラクリン効果によって、ウォートンジェリー幹細胞は周囲の細胞を介して間接的に組織修復を促進し、治療効果を発揮します。
倫理的に最も安全な幹細胞ソース
再生医療に使用される幹細胞の中には、採取方法に倫理的な議論が伴うものもあります。
しかし、ウォートンジェリー幹細胞は出産時に自然に廃棄される臍帯から採取されるため倫理的な問題がなく、長年の臨床データと安全性試験によりリスクがほぼゼロであることが証明されている点が大きなメリットです。
ウォートンジェリー幹細胞を抽出する臍帯は、帝王切開で出産される際に採取します。
日本以外の国では帝王切開で出産される割合が多いため、健康な幹細胞を採取する機会が多く存在するのです。
先天性や難治性疾患にも効果を発揮
健康な生まれたての赤ちゃんの臍帯から採取されるウォートンジェリー幹細胞は、自分では治癒することができない先天性の疾患や難治性の疾患にも効果を発揮します。
これまでの臨床結果では、失明患者が見えるようになったり、自閉症の改善にも高い効果が認められています。
ウォートンジェリー幹細胞はこれまで二度と再生することがないとされていた神経細胞の再生も促進します。
そのため、治療方法がないとされているパーキンソン病や脊髄小脳変性症・アルツハイマー病にまでその効果は期待されています。
23C独自の厳格な細胞選別基準
23Cでは、単にウォートンジェリー幹細胞を使用するだけでなく、より活性の高い細胞を厳選しています。
細胞の純度や分化能力を最大限に引き出すため、第4世代(P4)までの細胞のみを使用し、老化した細胞や機能低下した細胞を除去しています。
幹細胞は培養を繰り返すと徐々に老化し、分裂や分化の能力が低下します。
そのため、最も若く活性が高い状態を保てるP4までの細胞のみを使用することで、治療効果を最大限に引き出し、安全性を確保しています。
ウォートンジェリー間葉系幹細胞(WJ-MSC)は、分化能が高く、免疫特権状態にあり、採取が容易な幹細胞の一種で、法的または倫理的問題は生じません。WJ-MSCは、表現型と遺伝学的側面の両方で胚性幹細胞のいくつかの特徴を示します。
WJ-MSCには、自然免疫と獲得免疫の両方に関与する免疫調節特性があります。さまざまな研究で、標準治療に反応しない重度の患者にWJ-MSCを注入すると、HLA(ヒト白血球抗原)が完全に一致していなくても有益な効果があることが実証されています。
出典: Int J Stem Cells. 2019; 12(2): 218–226. Published online 2019 Apr 30.
PMCID: PMC6657936
23Cで提供するウォートンジェリー幹細胞治療の強み
23Cでは、安全性・品質・効果のすべてにおいて厳格な基準を満たしたウォートンジェリー幹細胞治療を提供しています。
健康なドナー由来の「最も若い幹細胞」
23Cで使用する幹細胞は、生後すぐの新生児の臍帯(ウォートンジェリー)から採取された間葉系幹細胞(WJ-MSC)です。
これは、加齢の影響を受けず、増殖力・分化能力・免疫調整機能に優れているため、治療効果が高く、副作用のリスクが低いのが特長です。
ドナーは厳格な感染症検査・遺伝的リスクチェックをクリアした健康な母体のみを採用し、倫理的にも問題のない安全な細胞を使用しています。
マレーシア政府(NPRA)認可の最先端培養施設
23Cの幹細胞は、マレーシア保健省の医薬品規制庁(NPRA)の認可を受けたcGMP準拠の細胞培養施設で製造されています。
この施設では、無菌環境(クリーンルーム)での培養、品質管理、ウイルス検査、遺伝子検査などが徹底され、国際基準を満たした安全性の高い幹細胞を提供しています。
また、培養から投与まで一貫管理することで、中間業者を挟まず高品質な細胞を適正価格で提供できる点も当院の強みです。
治療の個別最適化とオーダーメイドプラン
患者様一人ひとりの症状や目的に合わせ、専門医が適応疾患・期待される効果を詳しく説明し、最適な治療計画を策定します。
幹細胞の投与方法も、点滴・関節内注射・静脈投与など、疾患ごとに最適なルートを選択し、最大限の治療効果が得られるよう調整します。
厳格な品質試験とトレーサビリティ管理
当院の幹細胞は、培養過程で複数の品質試験をクリアしたもののみを提供しています。
- 細菌・ウイルススクリーニング(感染リスクゼロを保証)
- 生存率(活性率)95%以上の細胞のみ使用(政府基準70%以上を大きく上回る)
- 遺伝子変異チェック(がん化リスクゼロを確認)
さらに、細胞のロット管理と投与記録を徹底し、どの細胞がどの患者様に投与されたかを追跡できるトレーサビリティ体制を確立。
これにより、安全性と治療の透明性が確保されています。
日本人スタッフによるフルサポート体制
海外での治療は不安が伴うものですが、23Cでは日本人スタッフが渡航前の相談から治療後のアフターケアまで一貫サポートします。
医療通訳・宿泊・送迎手配も含めたトータルサポートを提供し、初めての方でも安心して治療を受けられます。
ウォートンジェリー幹細胞治療を受けるメリット
ウォートンジェリー幹細胞は、他の幹細胞(骨髄由来・脂肪由来)と比べて、再生能力が高く、拒絶反応のリスクもほぼ無いという特長があります。
そのため、以下のような疾患や目的に適しています。
難治性疾患・老化関連疾患の改善
がんをはじめとする重大な老化関連疾患の予防、肉体的な健康と若さの維持、不妊や生殖能力の向上など、幅広い分野に応用されています。
組織再生
がんをはじめとする重大な老化関連疾患の予防、肉体的な健康と若さの維持、不妊や生殖能力の向上など、幅広い分野に応用されています。
自己免疫疾患の改善
重症な神経性疾患の改善
神経疾患に伴う症状の改善
脳卒中後遺症の改善
先天性疾患の改善
不妊症の改善
老化による慢性的な症状の改善
外見的なアンチエイジング・美容医療
23Cでは、幹細胞の「質」と「治療効果」、
そして「安全性」に徹底的にこだわり、
国際基準に準拠した品質保証と徹底したリスク管理のもと、高品質な幹細胞を提供しています。