セクレトーム療法

幹細胞が分泌する成長因子・サイトカイン・ケモカイン・エクソソーム・マイクロベシクル・microRNAなどの生理活性物質を活用し、身体本来の修復力に働きかける再生医療です。細胞そのものではなく、細胞が働きやすい修復環境を整えることに着目します。

1ページでわかる要点

  • セクレトームは、幹細胞が分泌する「修復メッセージ」の集合体です。
  • エクソソームはセクレトームに含まれる成分のひとつです。
  • 成長因子・サイトカイン・ケモカイン・microRNAなどが複合的に働きます。
  • 細胞が本来の働きを発揮しやすい修復環境を整えることを目指します。

なぜ今、セクレトーム療法なのか

セクレトームが細胞間コミュニケーションを支え、修復環境を整えるイメージ
この章のポイント

再生医療の注目は、幹細胞そのものだけでなく、幹細胞が周囲へ分泌する生理活性物質へ広がっています。セクレトーム療法は、その「分泌成分」に着目した新しいアプローチです。

注目は「幹細胞そのもの」から「幹細胞が分泌するもの」へ

これまで再生医療では、幹細胞そのものに大きな注目が集まってきました。幹細胞は、身体の修復に関わる特別な細胞として知られ、組織の再生や炎症の調整、免疫バランスなど、さまざまな領域で活用されてきました。

しかし近年は、幹細胞そのものだけでなく、幹細胞が周囲に分泌する生理活性物質に注目が集まっています。幹細胞は、体内で単独で働くのではありません。周囲の細胞へ成長因子、サイトカイン、エクソソーム、microRNAなどのメッセージを送り、細胞同士の情報伝達を通じて、修復や調整のプロセスを支えています。

この「幹細胞が何を分泌するのか」という視点が、セクレトーム療法の出発点です。

パラクライン効果が、幹細胞治療の働きを支える

幹細胞が周囲の細胞に情報を届け、離れた細胞や組織の働きに影響を与える作用を、パラクライン効果と呼びます。現在、幹細胞による多くの働きは、幹細胞が別の細胞に置き換わることだけでなく、このパラクライン効果によって支えられていると考えられています。

つまり、幹細胞治療の価値は「細胞そのもの」だけではなく、幹細胞が分泌するメッセージにもあります。そのメッセージを活用する治療が、セクレトーム療法です。

細胞が働きやすい修復環境を整える

セクレトーム療法は、細胞そのものを増やす治療ではありません。細胞同士が適切に情報をやり取りし、本来の働きを発揮しやすい 「修復環境(Repair Environment)」 を整えることを目指す再生医療です。

身体の中では、細胞が常に情報を受け取り、状況に応じて働いています。炎症を整える、血流を促す、組織を修復する、免疫バランスを調整する、細胞の生存を支える。こうした働きは、細胞同士の情報伝達によって成り立っています。

セクレトーム療法は、単に「情報を届ける」だけではなく、細胞が本来の力を発揮しやすい環境づくりに着目した治療です。これが23Cのセクレトーム療法を理解するうえで重要な考え方です。

セクレトーム療法とは

セクレトームが細胞間コミュニケーションを支え、修復環境を整えるイメージ
この章のポイント

セクレトーム療法は、幹細胞そのものを投与するのではなく、幹細胞が分泌する「修復メッセージ」を活用する治療です。細胞同士の情報伝達を支え、身体の内側から修復環境を整えることを目指します。

幹細胞が分泌する「修復メッセージ」を活用する治療

セクレトームとは、細胞が周囲に分泌するさまざまな生理活性物質の集合体です。細胞は単独で働いているのではなく、周囲の細胞と情報を交換しながら、炎症の調整、免疫バランス、血管新生、組織修復、細胞の生存などをコントロールしています。

セクレトーム療法は、この細胞間コミュニケーションに関わる成分を体内に届けることで、身体の内側から修復環境を整えていく治療です。

わかりやすく言えば、幹細胞治療が「修復メッセージを作る細胞」を活用する治療だとすれば、セクレトーム療法は「すでに作られた修復メッセージ」を活用する治療です。

エクソソームを含む複合的な生理活性物質

セクレトーム療法の魅力は、単一成分ではなく、複数の生理活性物質が組み合わさっている点にあります。エクソソームは、細胞間の情報伝達を担う重要な成分です。しかし、セクレトームにはエクソソームだけでなく、成長因子、サイトカイン、ケモカイン、マイクロベシクル、microRNAなども含まれます。

この複合性により、セクレトーム療法は、細胞の修復、炎症バランス、免疫調整、血流、組織の再構築などへ多角的に働きかける治療として期待されています。

身体の内側から修復環境を整えるアプローチ

セクレトーム療法は、外側から一時的に整える治療ではなく、身体の内側にある細胞の働きに着目した治療です。肌、血管、神経、筋肉、関節、免疫など、身体のあらゆる組織は細胞の集合体です。

その細胞同士がスムーズに情報をやり取りできる環境を整えることで、身体本来の修復力を引き出し、健やかなコンディションへ導きます。美容、疲労感のケア、エイジングケア、関節や筋肉のメンテナンス、免疫バランスなど、幅広い目的で注目されています。

セクレトーム療法の仕組み

セクレトームが細胞間コミュニケーションを支え、修復環境を整えるイメージ
この章のポイント

セクレトーム療法の基本は、細胞に必要な情報を届けることです。炎症バランス、免疫調整、血流、組織修復などに関わるシグナルを届けることで、身体が本来持つ回復力を引き出しやすい状態へ導きます。

細胞間コミュニケーションを整える

セクレトーム療法の基本は、細胞に「働くための情報」を届けることです。身体の中では、細胞が互いに情報をやり取りしながら、炎症、免疫、血流、組織修復、細胞の生存、代謝などを調整しています。

セクレトームに含まれる成長因子、サイトカイン、ケモカイン、エクソソーム、microRNAなどは、この細胞間コミュニケーションを支えるメッセージとして働きます。

炎症バランスと免疫の働きをサポートする

炎症や免疫は、身体の回復に欠かせない働きです。大切なのは、必要なときに必要な反応が起こり、身体がスムーズに修復へ向かうことです。セクレトームに含まれるサイトカインやケモカインは、細胞が本来の働きを発揮しやすい環境を整えます。

血管新生・組織修復・細胞の活性を支える

組織が健やかに修復されるためには、酸素や栄養が届きやすい環境が重要です。血流が整うことで、細胞は必要な栄養を受け取り、不要なものを排出しやすくなります。

セクレトームには、血管新生や細胞生存、組織リモデリングに関わる成分が含まれます。身体の中にある修復システムがスムーズに働きやすい状態を整えることが、セクレトーム療法の大きな特徴です。

セクレトーム療法と他の再生医療との違い

この章のポイント

セクレトーム療法は、エクソソーム療法・幹細胞治療・培養上清液・PRPとは異なる特徴を持ちます。特に、エクソソーム単体ではなく、成長因子やサイトカインなどを含む「分泌成分全体」に着目する点が大きな違いです。

項目 セクレトーム エクソソーム PRP
主な特徴 細胞が分泌する生理活性物質を総合的に含む 細胞外小胞の一種に注目 自身の血液中の血小板成分を活用
エクソソーム 含む 含む 基本的には主成分ではない
成長因子 含む 含むが限定的 含む
サイトカイン・ケモカイン 含む 含むが限定的 含むが限定的
アプローチ 修復環境を総合的に整える 細胞間情報伝達に注目 局所の修復反応を支える

エクソソーム療法との違い

セクレトーム療法とエクソソーム療法の違いは、含まれる成分の範囲です。エクソソームは、セクレトームに含まれる成分のひとつです。一方、セクレトームには、エクソソームに加えて、成長因子、サイトカイン、ケモカイン、マイクロベシクル、タンパク質、脂質、核酸、microRNAなど、複数の生理活性物質が含まれます。

つまり、エクソソーム療法が「エクソソーム」に注目する治療であるのに対し、セクレトーム療法は「幹細胞が分泌する修復メッセージ全体」に着目する治療です。より詳しい比較は、セクレトームとエクソソームの違いと比較もご覧ください。

PRPとの違い

PRPは、患者様自身の血液から血小板を多く含む血漿を取り出し、血小板に含まれる成長因子を活用する治療です。自身の血液を使う点が特徴であり、幹細胞由来のセクレトームとは原料も成分構成も異なります。

幹細胞治療との違い

幹細胞治療とセクレトーム療法は、どちらも再生医療の領域で注目されている治療です。違いは、「生きた細胞を使うか」「細胞が分泌した成分を使うか」にあります。

幹細胞治療は、幹細胞そのものを体内へ届ける治療です。一方、セクレトーム療法は、幹細胞が分泌した生理活性物質を活用します。別の言い方をすると、幹細胞治療は「修復メッセージを作る工場」を体内へ届ける治療であり、セクレトーム療法は、その工場から作り出された「修復メッセージ」を届ける治療です。

幹細胞培養上清液との違い

幹細胞培養上清液とは、幹細胞を培養した際に得られる上澄み液のことです。その中には、細胞が分泌した成長因子、サイトカイン、エクソソームなどが含まれます。

セクレトームと近い意味で使われることもありますが、大切なのは「何由来の細胞か」「どのような環境で作られているか」「どのような成分が含まれているか」「品質管理が行われているか」です。

NK細胞療法との違い

NK細胞療法は、免疫細胞であるNK細胞そのものを活性化し、がん細胞やウイルス感染細胞に対する免疫の働きに着目する治療です。一方、セクレトーム療法は、細胞そのものではなく、細胞が分泌した生理活性物質を活用します。どちらも23Cの再生医療・免疫医療の選択肢ですが、目的と作用の考え方が異なります。

セクレトーム療法が選ばれる主な目的

この章のポイント

セクレトーム療法は、年齢による回復力の低下、疲労感、肌や髪の変化、関節・筋肉のコンディションなどを内側から整えたい方に選ばれています。美容と健康を同時にメンテナンスしたい方に向いた治療です。

回復力の低下が気になる方

年齢を重ねると、以前より疲れが取れにくい、運動後の回復に時間がかかる、肌や髪の変化を感じるなど、身体の変化が現れやすくなります。セクレトーム療法は、身体の内側から修復環境を整え、健やかなコンディションづくりを目指します。

疲れが抜けにくい方

セクレトームに含まれる成分は、細胞の働きや血流、炎症バランス、免疫バランスに関わります。身体が回復へ向かいやすい環境を整えることで、日々のパフォーマンスやコンディション維持を支えます。

肌・髪のエイジングケア

肌のハリ、ツヤ、キメ、乾燥、頭皮や毛髪のコンディションが気になる方にとって、細胞レベルから整えるアプローチは魅力的です。外側からのケアだけでは届きにくい部分に、内側から働きかけます。

関節・筋肉・運動後の回復ケア

関節や筋肉のコンディションは、日常生活の快適さや運動パフォーマンスに直結します。組織修復、血流、炎症バランスに着目し、動きやすい身体づくりをサポートします。

23Cのセクレトーム療法が選ばれる理由

23C独自の製造・品質管理体制

セクレトーム療法は、どのような製剤を使うかが非常に重要です。23Cはマレーシアに細胞培養・製造施設を有しており、23 Century International Life Science Centreは、マレーシア保健省の国立医薬品規制庁であるNPRAに認可され、PIC/Sの品質基準に適合した、cGMPの要件を満たすcGTPs研究所として紹介されています。

また、23Cは15,000平方フィート以上の細胞製造ラボを備え、100件以上の国内外特許、20,000件以上の臨床実績、世界70カ国以上の医療機関への技術提供実績を有すると公式サイトで説明されています。こうした背景は、治療を検討するうえでの大きな安心材料になります。

セクレトームが届けられるまで|製造・品質確認の流れ

  • STEP
    01

    細胞を適切な環境で培養

    セクレトームのもとになる幹細胞を、管理された培養環境で育てます。細胞は培養中に成長因子、サイトカイン、エクソソームなどを周囲へ分泌します。
  • STEP
    02

    分泌成分を含む培養液を回収

    細胞が分泌した生理活性物質を含む液を回収し、目的に応じて必要な工程へ進みます。ここで重要なのは、単なる名称ではなく、成分と品質です。
  • STEP
    03

    不要成分を除き、品質を確認

    製剤ごとに、成分・無菌性・保管条件などを確認します。提供資料のCOAでは、対象ロットにおいて可視異物、細菌性エンドトキシン、マイコプラズマ、無菌性などの品質確認項目が示されています。
  • STEP
    04

    医師の管理下で投与

    患者様の目的に応じて、点滴または局所注入などを選択します。実際に使用する製剤の仕様は、治療内容に応じて医師が確認します。

セクレトーム療法の流れ

  • STEP
    01

    医師によるカウンセリングと診察

    現在の体調、治療目的、生活習慣、既往歴、服薬状況などを確認し、目的に合わせて治療内容を検討します。
  • STEP
    02

    目的に合わせた投与方法の選択

    全身のコンディションを整えたい方には点滴、特定の部位に集中してアプローチしたい方には局所注入を検討します。
  • STEP
    03

    点滴による全身アプローチ

    腕の静脈からセクレトームを届け、疲労感のケア、エイジングケア、免疫バランス、肌のハリ・ツヤ・キメへのアプローチを目指します。
  • STEP
    04

    局所注入による集中アプローチ

    肌、頭皮、関節、筋肉など目的とする部位へセクレトームを直接届け、より狙いを定めたアプローチを行います。
  • STEP
    05

    治療後のコンディション確認

    睡眠、疲労感、肌のハリ、動きやすさ、日常の軽やかさなど、日々の変化を見ながら継続的に整えていきます。

セクレトームの働きを活かすための過ごし方

治療回数・頻度・実感までの目安

セクレトーム療法の回数や頻度は、目的によって変わります。エイジングケア、疲労感のケア、肌のハリ・ツヤ・キメへのアプローチ、頭皮ケア、関節や筋肉のコンディション維持など、何を目的にするかによって、適した投与方法や治療間隔が異なります。

継続的なメンテナンスを

エイジングケアやコンディション維持を目的とする場合、定期的なメンテナンスとして取り入れることで、身体の内側から整える習慣になります。肌のハリ、疲労感、睡眠の質、日常の軽やかさ、運動後の回復などを見ながら、自分に合ったペースで継続することが大切です。

治療後に注目したい変化

治療後は、身体の軽さ、睡眠の質、肌のハリやツヤ、動きやすさ、回復感などを目安に、ご自身の変化を確認していきます。美容目的の場合は、肌のうるおい、キメ、ツヤ、ハリなどが変化の目安になります。健康目的の場合は、朝の目覚め、活動量、運動後の回復感などが確認しやすいポイントです。

セクレトーム療法を選ぶときに見るべきポイント

由来と品質管理を見る

セクレトームは、名称が同じでも、由来、製造工程、成分、濃度、保管方法、品質確認によって内容が変わります。どのような細胞に由来し、どのような環境で作られているかが重要です。

エクソソーム数だけで判断しない

エクソソームは重要な成分ですが、セクレトームには成長因子、サイトカイン、ケモカイン、マイクロベシクル、microRNAなども含まれます。成分全体を見ることが大切です。

製造・保管・検査体制を確認する

高品質なセクレトーム療法には、製造・保管・検査体制が欠かせません。品質確認項目の例として、粒子数、エクソソーム、プロテオーム解析、miRNA、無菌性、保管条件などがあります。

医師の管理下で受ける

全身のコンディションを整えたいのか、肌や頭皮に集中したいのか、関節や筋肉のメンテナンスをしたいのかによって、投与方法や回数は変わります。医師が目的に合わせて治療計画を提案します。

安心して受けるための品質管理とサポート体制

セクレトーム療法を検討するときは、治療への期待だけでなく、品質管理とサポート体制も確認しておくことが大切です。セクレトーム製品は専門的な管理のもとで取り扱われる製品であり、保管・輸送・使用方法にも配慮が必要です。

セクレトーム療法の安全性・副作用に関する確認

点滴や注入を行う治療では、針を刺した部位の赤み、腫れ、内出血、だるさなど、一時的な反応が出ることがあります。治療前に体調や服薬状況を確認し、治療後のコンディションを見ながら進めることで、安心して治療を受けやすくなります。

セクレトーム療法は自由診療として行われます。治療内容、回数、費用、治療前後の過ごし方については、診察時に医師がご説明します。

まとめ|セクレトーム療法は、細胞が働きやすい修復環境を整える治療

セクレトーム療法は、幹細胞が分泌する成長因子、サイトカイン、ケモカイン、エクソソーム、マイクロベシクル、microRNAなどの生理活性物質を活用し、身体本来の修復力に働きかける再生医療です。

エクソソーム療法と似ているように見えますが、エクソソームはセクレトームに含まれる成分のひとつです。セクレトームは、エクソソームだけでなく、複数の生理活性物質を含む総合的なアプローチである点が大きな特徴です。

細胞に必要な情報を届け、細胞同士が適切に働ける修復環境を整えることで、美容と健康の両面からコンディションを高めていきます。年齢を重ねても、より健やかに、より軽やかに、自分らしいコンディションを保ちたい方にとって、セクレトーム療法は大きな期待を持てる選択肢です。

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